近況とメンテナンス

2024/03/25 6 minute read

3月はライオンのようにやってきて子羊のように去っていく。

近況というよりは、去年の7月以降の話。

大きな買い物としては、iPhone15シリーズをAppleイベント直後に(待ちかねたように)購入予定だったはずが、初めてのApple Watchと同時購入となった。

LightningケーブルからType-Cに変更されるタイミングを長らく待っていたためイベントもリアルタイムで真面目に観て、カーボンニュートラルのくだり でティム・クックの小芝居が可愛らしかったから。 というのは、わりと本気。

まず万歩計的にも欲しかったんですが。家の中でスマホを持ち歩かなくていいという魅力とイベントのAssistive Touchアスシティブタッチが功を奏した典型例。
ビックカメラ新宿西口店に入るやWatchから選んでいた。(Apple Store新宿は混み過ぎで怯んだ)

で、翌日に早速ずっだーん!と派手に転んで「SOS」機能に感心しながら(何も身を持って検証せんでも・・・)と苦笑。

iPhone15 Plusは久々の買い替えなので写真がやはり新鮮。
遥か昔に、はじめてJフォンの写メに目覚めた頃くらいにはしゃいでるとも言える。


それから年末も押し迫った頃に猫を買った。
まったく予定も希望もなかったのに、顔を見て一目惚れ。

これも昔、15年前、150gで産まれた初孫猫に(似てる)と魅入ってしまい、これは妄執というもんぜよ・・・と自分を諌めつつ辛抱の効く性分ではないので鈴鹿山の先まで飛んでいった。

わたくし英語はほとほと出来ないくせに、「I have 誰某」だけは英語の方が好きなドメスティック人間。

うちには猫がいます。 より
私には息子が在る。ー風に、私は猫を持っている。が満足。(ゴッドファーザーかよ)


とはいえ妄執でも執念でも人生には大事な要素で、バセドウ病で脱力し過ぎて一時は地元の青梅街道を横断すらできなくなった人間が、つい京都まで猫を迎えに行った時に(あ。完全復活だわ、復活の日だわ)と不意に気づいて驚いたのは忘れられない。

・・・まぁ詩仙堂のご利益ごりやくとでもいうか。

京都に足を踏み入れて詩仙堂に寄らないなんてあるかー。という思い込みがそうさせた。
別に仔猫のお迎えに行くのに、山にまで登る必要はないんであるが、バセドウ病で階段苦手になったわりに、忘れていたんだな、あそこが山道で石段だらけの庭だというのも。


つい一昨年のことまで書き出したが、ごく単純に、能天気は病を遠ざける盾なのかも知れない。

March Comes in Like a Lion

3月はライオンのようにやってきて子羊のように去っていく。

3月は誕生月で意識するものの、強風続き、余震の警報とまた今年も不穏で落ち着かなかった。
で、いったいどこまでがライオンで、どこらへんから羊になるんだろ、とばかり考えていた。

放置前のPOSTは昨年6月で、実は7月に漫画「ONE PIECE考」を書いたが公開しなかった。
ゴーイングメリー号(羊)とサウザンドサニー号(ライオン)は、明らかにイギリスの天候の諺を逆さにしているよね、という話ではなくて。

ゴール・D・ロジャーではじまってマリージョアで佳境を迎える物語。
仏国のシャルル・ド・ゴール大統領の長い長い本名を知ると、ごくシンプルなアナグラムに気づく。

シャルル・アンドレ・ジョセフ・マリー・ド・ゴール
Charles André Joseph Marie de Gaulle

だから最初はゴールド・ロジャー(ド・ゴール)で実はゴール・D・ロジャー(de Gaulle)じゃなきゃいけなかったわけね、と。
チャーチルやチャーチルの演説が好きだと、空で戦う、街で戦う、海岸で戦う、あぁだから最後はフランス(仏国)で戦う、イム様である理由も腑に落ちる。

ウイスキーピークって、チャーチルが朝からスコッチ飲んでたからか!とかね。
そこかしこにチャーチルとド・ゴールが散りばめられていて、ヒトラーとムッソリーニは出てこないのだが、疑いはじめれば 百計のクロは「長いナイフの夜」だろうな、きっと・・・などと全部が繋がってくる・・・て騒ぎはどーでもいいんですけど。


東へ向かう西遊記、ONE PIECE考・・・として書いたろくでも考察の中で、尾田栄一郎が古典翻案ものを絡ませるのは、一周まわった「ドラゴンボール」オマージュなんだろうと思っていて、日の目を見せるつもりのなかった文章全体はともかく、

故鳥山明について書いたことだけは引用したくなった。

若い頃、ドラゴンボールの1巻をはじめてめくったときは、本当に心が躍った。
正直に言って「ドクタースランプ・アラレちゃん」の作者である鳥山明が、アラレちゃんを超える大ヒット作をこの先描けるだろうなんてこと、昭和の誰が予想しました?
当時も今も、唯一無二のあのデザイン性の高い絵で、山水画みたいな風景の中、チャイナな道着を着た小ちゃい悟空が跳びまわる躍動感。
もぅこんなに可愛い孫悟空見たことないってテンションの最中に、早々に「里見八犬伝」出てくるわ、なんじゃこりゃおもしろいおもしろいおもしろいおもしろい・・・友人の家に何巻まで揃っていたか忘れたが、読む手が止まらなかった。

単行本読みではなく、週刊少年ジャンプを毎週買うようになったのも、通勤電車の中で隣に座っていた小学生が、悟空が「スーパーサイヤ人」になる回を読んでいたから、たまらず駅から本屋に直行したその日から。

今時でいう「最高のユーザーエクスペリエンス」を多くの人に与える作家、それが鳥山明。

私は冨樫が好きなジョジョラーなわけで、全盛期のジャンプ本誌を出勤途中で買っていくため「いつもジャンプ持ってるヒト」と形容されて「いつもじゃねーよ!月曜だけだよ」と応酬していた。

ドラゴンボールでいちばん衝撃的だったのは、カリン塔をよじ登った末に逢えたカリン様を見たとき。

西遊記も、南総里見八犬伝も狼男もかぐや姫も、幾度となくリメイクされる巨作で、ターミネーターも古典化したかも知れない。
でも翻案もの・パロディの中から飛び出してくる鳥山オリジナルが一際おもしろくて。


岸辺露伴。本誌で四部を読んでた頃、よくわからなかったんですよ。
単行本でまとめて読み返すと、作者・荒木本人がモデルというわけでもない(荒木飛呂彦はまともな服装センスだしw)と解ってくるのだけど、杜王町に棲んでいる根拠がたしか「今はFAXなど便利なものがあって、才能があれば中央に出なくても食っていける」という説明。

上京しなくても、東京にいなくても、じゃなくて「中央」だからね。
印象に残ったこの話、いたんですね、似ても似つかない才能の権化で地元名古屋で描き続けた鳥山明という実在が。


やっぱり、数日は誤魔化していたけど台所仕事を一人でしてたときに涙が出ました。
大丈夫だよ、赤塚先生も横山光輝も手塚治虫も、奇書「西遊記」を書き継いだ大勢のチャイニーズたちも、曲亭馬琴も、かぐや姫の作者もみな両手をあげて歓迎するから・・・

何が大丈夫なんだかわからないけども!


バーダックも傑作でしたね。
TVアニメのスピンオフで初登場した悟空のパパ。

鳥山明、うるさいこと言わない。むしろ放置で好きにさせてくれるから、派生であんな傑作生まれちゃった!みたいなね。
カリン様とバーダックと「SAND LAND」のベルゼブブが今でも好き。
鳥山明といえば五寸丈スパッツ。
銀河パトロール ジャコも可愛かったけど

さぁやっと気が済んだ。
誰かと語り合うんじゃない。あの頃の「月曜日」の自分と語り合いたかったのだな・・・。

訃報を聞いてから、長生きをしてもっと作品を、とは思わなくて。あれだけ愉快でユニークな方だったから、好きなことをして遊ぶ時間を余生として持たせてあげたかった、とそればかり思う。

メンテナンス

なぜ近況とメンテナンスなんて表題に。
鼻水すすりながら書くようなことじゃないんだけど。

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構成はさして変わらず、@mediaクエリーから、@containerクエリーに書き換えたり、各ページの画像を差し替えたり、めずらしく移動はない@keyframesアニメーションをつけたり、(気分転換かいっ)なことをしました。

当初のSiteトップはCeriseだけに「桜」写真を使ってましたが、桜並木の写真に変えようとしたとき、hue-rotate(値deg)で色調変化させていくのも面白いかなーと試したのを、照明写真に適用しました。

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私はどんだけ照明器具が好きなんだろうか。(天井照明なしで仕事するわりに)